2010 年 1 月 4 日
あけましておめでとうございます。
コペンハーゲンでは人類はあんまり賢くないことを露呈し、ざわざわしたまま終わってしまった感のある昨年。
それでも希望を捨てないで、デザイナーとして出来る最善のことを今年は意識的に選びとっていきたいと思います。
今年も、どうぞよろしくお願いします。

このdesign-hugですが、わたし以外のブロガー達がまったく更新していないのと、表紙が2008年夏で止まっているのをどうにかして〜!と年賀状で訴えました。このすっきりしたweb紙面とwordpressのコントローラーが好きなので、続いて欲しいのだけれどなぁ。。。
他のみなさんの更新を楽しみにしています!
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年明けより、一気に寒くなったロンドンの冬景色を載せます。昨夜はマイナス3度という予報だったけれど、樹氷が出来ているのはとても珍しいので、もっと下がったのでは?と思っています。通勤に使う車はヘッドランプやボンネットが凍ったまま、30分運転してスタジオに着いてもそのまま真っ白でした。

起き抜けに窓から見た、裏庭とそれに続くEpping Forestが白い。



寒いけれど、日照時間は冬至からほぼ2週間を経て確実に長くなっていますね。森の草花や動物と一緒に、春が早く来い〜!と待っています。
2009 年 11 月 22 日
先日ここに書いたエキサイトの「これ、誰がデザインしたの?」を遡って読んでいたら、日本滞在中に見逃してしまったらしい汐留ミュージアムでのウィリアム・ド・モーガン展のことが紹介されていました。
イギリスのアーツ・アンド・クラフツ運動でウィリアム・モリスと一緒に中心的なデザイナーだったウィリアム・ド・モーガンの作品が多数展示されているようです。まとめて見るチャンスを逃したのは、残念。実はド・モーガンのいくつかの作品は身近な存在なのです。

毎朝、顔を洗う洗面台にタイルが2枚、置いてあります。パートナーが何年も前に買ったもので、タイルとほぼ同じ頃に建てられた家によく合っています。キッチンに飾られている絵皿もド・モーガンの作だと知ったのは最近になってからですが、これらはどれも、真ん中で割れていて裏から金属のピンでくっつけてあったり、一部分欠けてなくなっていたりして骨董価値はないらしい。そういう状態のものなら今でも古物屋に出回るらしく、友人宅でもこの色合いの皿を見たことがありますが、どれも装飾的だけれど表情のある動物や鳥がいきいきと描かれています。

スタジオと家のちょうど中間あたりの街WalthamstowにあるWilliam Morris Galleryに行くと、アーツ・アンド・クラフツの家具やタペストリーやガラス器などと一緒に、ド・モーガンのタイルも展示されています。

右下の野うさぎがかわいい。けれど、これは繁殖期にボクシングのような戦いをして、勝った方が力を誇示している図柄らしく、たしかに左の野うさぎは 表情がしょぼんとしています。ここはウィリアム・モリスが生前に住んでいた家がミュージアムとして公開されているもので、ステンド・グラスや内装も残され、当時のたたずまいが楽しめる場所です。
ロンドンの西のChiswickにはド・モーガンのタイルが今も残っているパブ The Tabard Inn があって、近くに行くと寄ることがあります。ここに描かれているへびは迫力です。


前述の「これ、誰がデザインしたの?」の記事ではじめて知った Leighton House はミュージアムになっていますが、現在改修工事中で2010年の4月に再公開するようです。ここにはド・モーガンが監修をし、彼のタイル作品のルーツだった中東のタイルでびっしり装飾された部屋があるみたいで、春になったらぜひ行ってみようと思います。
秋の深まってきた今の空気とド・モーガンの使ったターコイスやれんが色の色調がぴったり合うからか、なんだか芋づる式に興味のわいた記事でした。紹介されていた「Spooks」というテレビシリーズのYouTubeもいくつか観たけど、ロケーションとなったLeighton Houseは確認できず。あと何本か観てみようかな。
パナソニック汐留ミュージアムでのこの展示は12月20日までやっているようなので、まだ観ていない方はぜひとも。
2009 年 11 月 19 日
先日21_21 Design Sightの前庭ですれ違って立ち話をした、古い知り合いのデザイン・ジャーナリストの方から、メールが届きました。
excite.ismの中で彼女がもう一人のライターと共同で書いている、「デザインの現場」のオフィシャルブログ「これ、誰がデザインしたの?」にて、9月にLondon Design Festicalで展示した屋根瓦を載せた鳥小屋をレポートしてくれていたとのこと。読みました。先月このブログでも紹介した鳥小屋ですが、かなり地味な展示だったので、ちゃんと発見されていたのが嬉しいです。
そして、前後のデザイン系イベントのレポートを読むと、いくつか見慣れたものが出ていてちょっと可笑しくなったのでここで報告します。
まずは、 London Design Festicalの続きで街中の展示を見る途中で彼女が発見したヘンなものたち。「以下、これ誰がデザインしたの?と問いたいもの。」とありますが、掲載写真の2枚目(ダサいシャンプーのパッケージ)と5枚目(場所をとる宝くじの陳列台)は、ほぼ間違いなくわたしの隣人の仕事です。スタジオの隣に住んでいて毎日出勤していく隣人はパッケージデザイン事務所を主宰していて、わたしよりも高いデザイン料をチャージして、これらの「なぜ??」というデザインをクライアントに提供しています。頼む方のセンスを疑ってしまうこういうバブルでオールド・ファッションなものをしっかり笑ってくれているこの記事は小気味よいなぁ。
それから今月始めまでやっていた東京でのデザイン・イベントに関する記事で、7枚目に載っている赤い屋根の鳥小屋の写真は、ロンドンにスタジオを持つバルセロナ出身の友人、ロジャー・アーグヮーの作品です。以前に住んでいたアパートでねずみに悩まされた経験からデザインしたMousetrapsなど、ユーモアたっぷりの作品が特徴です。今回、東京でいくつかのオープニングに一緒に行ったので「彼氏?」と何度か聞かれたのですが、聞かなかったけどもしかして?と思った人に、ちがいまーす、友人でーす!とここにお断りしておきます。スタジオが近いのでよくランチを一緒にしたり、材料と鍋をモールトンの荷台にくくりつけて運んで、わたしのスタジオでパエリアを作ってくれたりする友人です。

ロンドンは(他のどこの都市も同じだと思うけれど)こんなふうに、年齢や職業に関係なく、「うん、うん、そうだよね。」と共感をおぼえるタイプの仕事をする人と「どーして、こんな?」と思うような仕事をする人とが混在し、それぞれが毎日いい匂いをさせたり(隣人もなかなかの料理上手で、週末はよくローストの匂いがします)、冗談を言ったり、洗濯物を干したり、ハーブを育てたりして楽しく暮らしている街です。きっと、世界中がそんな感じなんだよね。
2009 年 10 月 31 日
「苔」の次の(というか並走している)マイ・ブームは「雲」です。
サイクリングしてると、雨雲の行方とか風の方向とか、空の様子を目の端でいつも見ている。そして、休憩する時は伸びをして空を眺めることが多いのです。

こんな雲がぐんぐん迫ってることに気づいて大急ぎでこいで逃げたり。


海辺に立つと、豪快な雲に出会うことがある。大地と海が出会う辺りには、ダイナミックな空気の動きがあるのですね。 そこに夕日が当たっていたりすると、素晴らしいプレゼントを旅の途中でもらったような嬉しさがあります。
少し前にBBCの「Cloud Collectors」という番組で「The Cloud Appreciation Society」という会を作ったイギリス人Gavin Pretor-Pinneyが、雲を分類し記録にとって集める楽しさについて話していました。この「雲を賞賛する会」は会員が世界に1万人以上いると知り、空を見上げて「わー!」と言ってるのはわたしだけではなかったことを知った。サイトはこれです。
http://cloudappreciationsociety.org/

このプレゼンターが携帯に便利なようにまとめた本「The Cloud Collector’s Handbook」を見つけ、英語では雲に詩的なニックネームが少ないことや、雲は高さや形状で分類され、ラテン語の学名で呼び分けられることを知り、その舌を噛みそうな名前を憶えてみたくなったのです。

そして、今回の帰国でこの本を持って飛行機に乗ったら、ほんとうに楽しかった!今まで、地上からではいまいち判断がつきかねていた雲の高低がはっきり見えたし、離陸や着陸の時に、層になって浮かんでいる雲の間を飛行機が飛んだりする。「おおー、アルトクムルスとストラトクムルスの間を飛んでいる〜〜」とか「ホントに綺麗なしましまになってる〜〜、あれはウンデュラトゥス、、」などと本と見比べ、心のなかでぶつぶつ言いながら何枚も写真を撮ったのでした。




この一枚は国内線から見た中央アルプスにかかる雲とそこから頭が出ている富士山。翌日の復路では、夕焼けに染まった雲の層の間を飛行機が飛び、刻々と移りゆく色をうっとりと眺めたのでした。

周りの人たちに教えてあげたい、と思ったのだけど、寝ている人を起こすのも悪いし、がまんしました。出張のフライトは疲れるけれど、この小さな本一冊で、こんなにフライトが楽しくなったのは自分でも驚きでした。
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今日(正確には昨日)から東京ミッドタウンの地下で始まったデザインタイドは、会場構成が「雲」です。これは地上から雲を見上げてるのではなくて、展示も観客も上空2000~3000メートルぐらいに浮いていて、ストラトクムルスの上面がでこぼこした中を歩いている感じ、、、かな?
2009 年 10 月 1 日
1990年に当時の通商産業省、現在の経済産業省が制定したのだそうです。知っていました?
その「デザインの日」にちなんで、今日は久しぶりに本業のデザインについて書こうと思います。ちょうど、先週末にLondon Design Festivalの名のもと、たくさん開催された恒例のデザイン週間が終わったところです。
今年はわたしのスタジオでは「100% Design London」では「TEN-XYZ」というグループ展で鳥小屋をMARKという英国のレーベルからフロアランプを発表し、イースト・ロンドンの Rocket というギャラリーではコーヒーテーブルを展示しました。

「TEN」は2006年にロンドン在住の友人デザイナーが10人集まり「見本市でもサステナブルを語るべきだ!」というスローガンで自主テーマ展を始め、それがその年の「ベスト・スタンド賞」を受賞したので翌年も続き、その翌年にはクラフツ・カウンシルがスポンサーになり、、というような経緯で4年目を迎えた展示です。毎年のプロジェクトやディスカッション、開発の過程などはブログ「TEN.blog」でレポートしています。
今年は東ロンドンにあるデジタル設備のラボ Metropolitan Worksがスポンサーについたので、展示のテーマは「持続可能性とデジタル・テクノロジーの融合」でした。
わたしのスタジオでは、サルベージ・ヤードで見つけた100年前の屋根瓦をラボのウォータージェット・カッターで小さく切り、パイン材をレーザーカットした壁を組み合わせた鳥小屋とえさ小屋をデザインしました。 レーザーカットする時に同時に模様も焼き付けることが出来るので、瓦の歴史を尊重したヴィクトリアン様式やジョージアン様式のファサードを持つ小屋になりました。

英国の西端、コーンウォール州にある MARK は、発足から持続可能性と地域の産業の復興をコンセプトにした家具レーベルです。この会社のために、去年はノックダウンできる小さなテーブルを3種デザインしたのですが、今年はそれにフロアランプを足しました。

背の高いランプですが、これもノックダウンできて細長い薄い箱におさまり、搬送時の環境負荷を減らそうと試みています。これからは、どの企業も製造や搬送のすべての過程で知恵をしぼってエネルギーの使い方を見直すことになるのだと思います。
左端のテーブルは延長コードやアダプターをしまっておくコンテナがついていて、充電用のプラグがハンドルの下からテーブル上にのぞいています。家に戻った時に携帯電話やiPod、デジタルカメラなどをテーブル上で充電するための家具です。
イーストロンドンのRocket Galleryでは「Book a Table」という企画展で、Benchmark Furnitureと共同開発したスタッキングできるコーヒーテーブル「Hexad」を発表しました。

ムクのオーク材を組み合わせた六角形のテーブルで、組み合わせによっては細長いテーブルにしたり面積を大きくしたりできます。


イギリス企業や友人たちとのプロジェクトはこれで一段落しました。この秋は、来年の春の見本市サローネに向けて、あちこち走り回ることになります。
2009 年 8 月 20 日
毎週末のサイクリングにこの煎茶セットと保温ポットを積んで出かけます。

冬にはサイクリング後の冷えた体を暖めるため、夏は乾いた喉をうるおすために、実は煎茶がいちばん幸せな飲み物なのじゃないかと近頃思う。ちょっと甘いものを食べたい時にも、さっぱりした煎茶が一番なのです。

煎茶には熱湯よりも少し冷めたお湯がちょうどいいので、保温ポットで半日ほど経った湯はぴったりです。このセットは急須の中に湯のみが2個納まり、茶葉を入れる缶とガーゼの布巾がセットになって、麻の袋に小さくまとまります。紐を少しゆるめれば、缶の上にスイーツを入れる空間もできる。
出がらしの茶葉は水筒の水でくるくると流して草地の肥料にしてしまい、テーブルクロスにしたガーゼ布で急須と湯のみをさっと拭いてまた袋にしまう。ガーゼ布は洗っても2時間ほどでからからに乾くのでとても便利。保温ポットの湯が冷める距離を旅行する時は登山用の小さなガスコンロとケトルも持って行きます。
街ではカフェに立ち寄るのが楽しみだけれど、どんなカフェでもいいわけではない。インテリアや店員さんの雰囲気、かかってる音楽を選んで入りますよね?田園の真ん中でお茶をする時も、どんな道具でどんな風に飲むかによって幸せの度合いがずいぶん変わる気がします。
シンプルな波佐見の磁器と中川政七商店のファブリックで作られたこのセットは、どんな場所でも優雅なお茶の時間を作れる、最近の一番のお気に入りです。
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あまりによく使うし値段も手頃だったので、贈り物にしたいなと思うのだけど、ミッドタウンのThe Cover Nipponで1年以上前に買って以来、もう2度と見ることはありません。 中川政七商店のHPにもないようだし、、、。誰のプロデュースだったんでしょうか?
2009 年 7 月 30 日
アルベルト・コンタドールの優勝で幕を閉じた今年のツール・ド・フランス。最終日のパリ、シャンゼリゼでは別府史之選手が先頭集団7人の一人で目立っていましたね。おもわず「がんばれ、日本男児!」と応援しました。

ツール・ド・フランスは1903年に始まり100年以上の歴史があるイベントで、21ステージの出発やゴールを誘致しようと、毎年たくさんの都市が名乗りを上げ権利を競り落とすのだそうです。沿線にずらっと並ぶファンといい協賛社の多さといい、宣伝媒体としてだけではなく「自転車文化」が根付いているなぁ、という印象を受けます。フランスやベルギー、オランダなどの津々浦々に延びる自転車専用レーンや使いやすいサイクリング用マップなどは、その文化を支えている。
スプリンターのマーク・カヴェンディッシュが最終日を含む6ステージで1位になったり、トラックレース選手のブラッドリー・ウィギンズ が山岳ステージでも健闘して総合4位になったので、イギリスでの中継やダイジェストも盛り上がっていました。けれど、まだ衛星放送のレシーバーがないと観れないチャンネルだし、自転車レーンは貧弱で危ないし、この国がツール・ド・フランスで優勝者を出すのはまだ先かな?という感じ。
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最近あまり書いていなかったけれど、ほぼ毎週、車の少ない郊外で30キロから50キロぐらいサイクリングしています。
3年続けると少しは脚力もついてきて、最初は押して歩いていた坂を上がれるようになってきた。まずはトウ・クリップをペダルに付けて「立ちコギ」の練習をし、慣れたのでトウ・ストラップに昇格。自転車も最近は軽量のツアー用、フランスBarra社1950年製でライディング・ポジションも少しスポーティーになりました。気を良くして先週末は88キロを走ったのだけど、さすがに翌日お尻が痛かった。長距離を走る時は、パッドの入った専用のウェアを着た方がいいのですね。たいして速くもないのに、レース選手のような格好になるのが気恥ずかしく、普段着に近いもので走ってるのだけど、、、。

ひと月前にはこの自転車で、ベルギーで開催された「Retro Ronde」に参加しました。去年もこのブログで報告したこのイベントは、ツール・ド・フランダースのコースの一部をレトロな自転車とそれに合わせた服装で走るもので、65キロと35キロの2つのコースのうち、わたしは短い方を走りました。65キロのほうは、坂道もきつく石畳の道も多く、わたしにはまだ無理。前日に少し試してみたのだけど、石畳にはなかなか慣れません。

二の腕はぶるぶる震えるし、奥歯はがちがち鳴る。視界がぶれ続け、最後には頭痛がしてきた。でも、ヨーロッパでは伝統的に、ローマ人の発明したこの石畳を好んでレースをしてきたみたいです。まだ道が舗装されていなかった時代には、このほうが走りやすかったのかもしれないけれど。
ツール・ド・フランスの最終日も、シャンゼリゼの石畳を周回してゴールです。21日間のレースで毎日平均150キロを時速40キロのスピードで走り続け、最後にこの石畳を歯を食いしばって走り抜ける若人たち。このレースに向けたトレーニングは相当な量なのだろうなぁ。若者にまざって復活参加し、優秀なチームに護られたとはいえ、3位にくいついたランス・アームストロングもやっぱりすごい!今年はドーピング騒動もなく(あれは興ざめだったものね)最後まで手に汗にぎって楽しんだ。
連日の観戦で元気をもらい、わたしもまだまだ、、、諦めないで地道にサイクリングを続け、いつかはRetro Rondeで坂道の65キロコースに挑戦したいな、と思ったりするのでした。


2009 年 7 月 23 日
AXIS誌135号(2008年10月号)の「本づくし」のコーナーに掲載された記事がオンラインで読めるようになりました。

『グッド・ニュース』の著者、デヴィッド・スズキはカナダで有名な日系人のTVプレゼンターで「あなたが世界を変える日」として名高い、1992年の環境サミットでスピーチをした「12歳の少女」セバン・カリス-スズキの父でもあります。
17年も前に、12才の少女がこんな発言をして集まった各国政府関係者が深く感銘を受けた。なのに、現在それを政策にまともに反映させているのはドイツと北欧各国とキューバと、インドの中の少数の自治州くらいである、という事実には正直、落胆してしまいます。その17年はそのまま、わたしがロンドンで暮らしてきた時間でもあります。最初は学生で、卒業してからは自分の生活を成り立たせるためにジタバタしていた、、、というのは言い訳で、環境問題を頭の片すみで知りつつ、最近まで積極的には何もしなかったのはいったいどうしてだったんだろう?と自問してみる。やはり、問題があまりに大きくて何から手を付けていいのか分からず、自分の非力さを感じていたのだと思います。
でも、時代は確実に変わってきている。すぐに行動に移さないと手遅れになるとたくさんの人が思っている今、この本が多くの人に「何ができるか」について考えるきっかけを与えてくれることを願わずにいられません。
I read this book, ‘Good News for a Change’, and wrote a book review for AXIS magazine vol. 135, October 2008. The article is now on-line, so I want to introduce it to my blog readers. One of the authers David Suzuki is an environmental activist and father of Severn Cullis-Suzuki, who made a famous speech at UN Earth Sammit in 1992. I learnt a lot from this book, gave me hope on what we can start to do something for the earth and ourselves.
2009 年 7 月 21 日
前回紹介したルーオン近郊のマナー・ハウスは、華美すぎないセンスの良さが気に入っている旅行評論家の本がサイトになった「Alastair Sawday’s」で見つけました。
このサイトでは最近はEthical Stay、Ethical Travelという観点で編集がすすんでいて、特に有機農場や地域の食文化に貢献している宿を積極的に紹介しています。

フランス中央部の都市Bloisから南に10キロほど下った平野に点在する農場の一つがゲストハウスとしてそのサイトで紹介され「地域の農場の生産する卵やヨーグルトを味わえるオーガニック料理が楽しめる」 とあったので予約してみました。これは、なかなか楽しい滞在になりました。車がないと難しいかもしれませんが、GPSを積んでいれば、目立った特徴のない平原の農場でもちゃんとたどり着きます。

ロワール川に沿った平野の一角、畑や林やワイン農場の広がる一帯。古城やサイクリング・ルートなど、観光の拠点としても良い立地。家主のソフィーは英語も堪能で、地図やパンフレットもバイリンガルで用意されています。もと農機具置き場だった小屋が2室のゲストハウスとして改装され、部屋は質素だけれど清潔。そしてなにより、ホストとしてのソフィーがすばらしく、友人宅に招かれたような雰囲気と手料理。猫好きにはたまらない、目つきの据わった「ギャロッパ」がみゃー!と迎えてくれます。

まずは庭でナッツをつまみながら自家製ワインの食前酒を飲み、もう一室に泊まっている客と一緒にリクエストしていた「ノン・ベジタリアン」の季節料理を楽しみました。 ホロホロ鳥と野菜のスパイス蒸し料理。ソフィーが毎年作っている、庭で採れるレモンのピクルスが料理に使われていて、あまりに美味しくてピクルスのレシピを書いてもらったり。


朝食には近所の農園で作られるフレッシュ・クリームやオーガニックの蜂蜜が庭で摘まれたばかりのベリーと一緒に出され、フランスの普通の家庭がふつうに味わってきた食文化に触れ、その素晴らしさをたらふくお腹に詰め込んだのでした。 ふくろうの鳴き声を聴きながら眠りに着き、近所の農園のニワトリの声で目覚める。都市部ではなかなか味わえない、素敵な体験でした。
2009 年 7 月 2 日
ここのところ、旅行づいています。仕事での旅だと、出張先に便利なホテルに泊まるけれど、ホリデーでの滞在にはゲストハウスが気に入っています。
普通の家や農家が少し改装された宿泊施設で、ほとんどが1部屋とか多くて3部屋ぐらい。メールで予約しておいて、到着すると家主が出てきて握手して、まずはドリンクをすすめられ庭のテーブルで冷えたビールを飲む、そんな宿です。

フランスのノルマンディー地方の都市ルーアン(Rouen)のはずれの村に、お気に入りの宿があって2度目の滞在をしました。かつての領主邸が趣味よく保存され、子育ての終わったマダムがゆったりと出迎え、素晴らしい朝食を用意してくれる場所。ゲストルームもバスルームも広々と清潔で、この地方の特産だったプリント地の綿で内装されています。



窓からは草を食む馬が見え、庭に咲くバラが部屋とダイニングに飾られる。


朝食の席では別の宿泊客と一緒になり、そこから訪れた場所の情報交換などできて、これも楽しい。オーガニックのヨーグルトを楽しみ、お手製のジャムをまだ暖かいクロワッサンに載せて食べる。あぁ、幸せ。
心からくつろげる場所ですが、唯一の難点はマダムがフランス語しか話せない事。英語でゆっくり話すとわかってもらえて、マダムもゆっくりとフランス 語で答えてくれる。わたしのパートナーはフランス語が少し分かるので、これで会話が成り立つのだけれど、わたし一人ではちょっと無理。でも彼女はとても親切に、ミュージアムの開館時間をネットで調べてくれたりするのでした。
館の周りには森が広がっていて、時々ふくろうが鳴いたりします。夕暮れ時にこの森を散歩できるのも、楽しみのひとつです。
