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‘展示会・exhibition’ カテゴリーのアーカイブ

ウィリアム・ド・モーガン展:William De Morgan

2009 年 11 月 22 日 日曜日

先日ここに書いたエキサイトの「これ、誰がデザインしたの?」を遡って読んでいたら、日本滞在中に見逃してしまったらしい汐留ミュージアムでのウィリアム・ド・モーガン展のことが紹介されていました。

イギリスのアーツ・アンド・クラフツ運動でウィリアム・モリスと一緒に中心的なデザイナーだったウィリアム・ド・モーガンの作品が多数展示されているようです。まとめて見るチャンスを逃したのは、残念。実はド・モーガンのいくつかの作品は身近な存在なのです。

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毎朝、顔を洗う洗面台にタイルが2枚、置いてあります。パートナーが何年も前に買ったもので、タイルとほぼ同じ頃に建てられた家によく合っています。キッチンに飾られている絵皿もド・モーガンの作だと知ったのは最近になってからですが、これらはどれも、真ん中で割れていて裏から金属のピンでくっつけてあったり、一部分欠けてなくなっていたりして骨董価値はないらしい。そういう状態のものなら今でも古物屋に出回るらしく、友人宅でもこの色合いの皿を見たことがありますが、どれも装飾的だけれど表情のある動物や鳥がいきいきと描かれています。

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スタジオと家のちょうど中間あたりの街WalthamstowにあるWilliam Morris Galleryに行くと、アーツ・アンド・クラフツの家具やタペストリーやガラス器などと一緒に、ド・モーガンのタイルも展示されています。

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右下の野うさぎがかわいい。けれど、これは繁殖期にボクシングのような戦いをして、勝った方が力を誇示している図柄らしく、たしかに左の野うさぎは 表情がしょぼんとしています。ここはウィリアム・モリスが生前に住んでいた家がミュージアムとして公開されているもので、ステンド・グラスや内装も残され、当時のたたずまいが楽しめる場所です。

ロンドンの西のChiswickにはド・モーガンのタイルが今も残っているパブ The Tabard Inn があって、近くに行くと寄ることがあります。ここに描かれているへびは迫力です。

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前述の「これ、誰がデザインしたの?」の記事ではじめて知った Leighton House はミュージアムになっていますが、現在改修工事中で2010年の4月に再公開するようです。ここにはド・モーガンが監修をし、彼のタイル作品のルーツだった中東のタイルでびっしり装飾された部屋があるみたいで、春になったらぜひ行ってみようと思います。

秋の深まってきた今の空気とド・モーガンの使ったターコイスやれんが色の色調がぴったり合うからか、なんだか芋づる式に興味のわいた記事でした。紹介されていた「Spooks」というテレビシリーズのYouTubeもいくつか観たけど、ロケーションとなったLeighton Houseは確認できず。あと何本か観てみようかな。

パナソニック汐留ミュージアムでのこの展示は12月20日までやっているようなので、まだ観ていない方はぜひとも。

10月1日はデザインの日

2009 年 10 月 1 日 木曜日

1990年に当時の通商産業省、現在の経済産業省が制定したのだそうです。知っていました?

その「デザインの日」にちなんで、今日は久しぶりに本業のデザインについて書こうと思います。ちょうど、先週末にLondon Design Festivalの名のもと、たくさん開催された恒例のデザイン週間が終わったところです。

今年はわたしのスタジオでは「100% Design London」では「TEN-XYZ」というグループ展で鳥小屋をMARKという英国のレーベルからフロアランプを発表し、イースト・ロンドンの Rocket というギャラリーではコーヒーテーブルを展示しました。

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「TEN」は2006年にロンドン在住の友人デザイナーが10人集まり「見本市でもサステナブルを語るべきだ!」というスローガンで自主テーマ展を始め、それがその年の「ベスト・スタンド賞」を受賞したので翌年も続き、その翌年にはクラフツ・カウンシルがスポンサーになり、、というような経緯で4年目を迎えた展示です。毎年のプロジェクトやディスカッション、開発の過程などはブログ「TEN.blog」でレポートしています。

今年は東ロンドンにあるデジタル設備のラボ Metropolitan Worksがスポンサーについたので、展示のテーマは「持続可能性とデジタル・テクノロジーの融合」でした。

わたしのスタジオでは、サルベージ・ヤードで見つけた100年前の屋根瓦をラボのウォータージェット・カッターで小さく切り、パイン材をレーザーカットした壁を組み合わせた鳥小屋とえさ小屋をデザインしました。 レーザーカットする時に同時に模様も焼き付けることが出来るので、瓦の歴史を尊重したヴィクトリアン様式やジョージアン様式のファサードを持つ小屋になりました。

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英国の西端、コーンウォール州にある MARK は、発足から持続可能性と地域の産業の復興をコンセプトにした家具レーベルです。この会社のために、去年はノックダウンできる小さなテーブルを3種デザインしたのですが、今年はそれにフロアランプを足しました。

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背の高いランプですが、これもノックダウンできて細長い薄い箱におさまり、搬送時の環境負荷を減らそうと試みています。これからは、どの企業も製造や搬送のすべての過程で知恵をしぼってエネルギーの使い方を見直すことになるのだと思います。

左端のテーブルは延長コードやアダプターをしまっておくコンテナがついていて、充電用のプラグがハンドルの下からテーブル上にのぞいています。家に戻った時に携帯電話やiPod、デジタルカメラなどをテーブル上で充電するための家具です。

イーストロンドンのRocket Galleryでは「Book a Table」という企画展で、Benchmark Furnitureと共同開発したスタッキングできるコーヒーテーブル「Hexad」を発表しました。

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ムクのオーク材を組み合わせた六角形のテーブルで、組み合わせによっては細長いテーブルにしたり面積を大きくしたりできます。

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イギリス企業や友人たちとのプロジェクトはこれで一段落しました。この秋は、来年の春の見本市サローネに向けて、あちこち走り回ることになります。

Remains of The Light

2008 年 5 月 28 日 水曜日

京都のスフェラビルで展示会を開催中です。

この搬入と仕込み、オープニングやトークのために2週間ほど帰国していました。 会場でお会いできた方、駆けつけてくださってほんとうに嬉しかったです。

今回の展示は、昨年秋の東京デザイン週間中にDesignTideで展示した照明器具「Little Woods」が商品化されたものと、さらに新作の「Glow Lamp」もプロトタイプを展示しています。木漏れ日の冬木立を散歩したときの光と影が重なる感じを照明器具にしようとした、そのきっかけのようなものをこの空間で感じでもらえると嬉しいです。

展示は6月24日までやっています。近くにお越しの際は、立ち寄ってみてください。

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オープニングのレショプションのために久しぶりに和服を着せ付けてもらい、日本人のフォーマルには着物が一番なのかも、、とその良さを改めて体験しました。ま、なんというか、年期が入って来たので露出の多いドレスなんかを晴れがましく着れなくなった事もあるけれど、日本人ですもの、伝統の衣装のほうが似合って当然なのかもしれません。これを機に、和装について少し勉強したいと思い始めたり。道のりは長そうだけど。

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町工場

2008 年 4 月 25 日 金曜日

サローネに賑わうミラノ、元工場地帯Zona Tortonaで今年もいろんな素敵なスペースを見て歩きました。その中で一番のお気に入りは「Lavorazione Artistica Metallo」と看板を掲げている、この金属加工の工房「Traviganti」。

デザインの展示会をやっている大きな建物の一角に、普段と変わりなく操業している工場があって、観客はその中を好きなように歩き回れる、というとても楽しい場所です。おじさんたちがフツーに旋盤とか型押しマシーンとかを使って仕事しているのだけど、工場のあちこちに小さな展示コーナーが出来ていて、妙なものが置いてある。で、なんだこれは?ときょろきょろしていると、働いている人たちが「どうぞ、どうぞ」と招き入れて手作業の現場を見学させてくれる。

あちこちに貼られたり、壁に描かれたりしているドローイングも味がある。サローネ時期ならではの「アルティザンの生きてるミラノ」を垣間見れる場所。どれくらいの人が、この入り口に気づいて入って行ったかな?

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結局1時間近く工場内をうろうろして働く人達の手元を眺め「好きなんだねー、この人、、」という視線に見送られて工場を後にした。いろいろ質問したかったんだけど、わたしのイタリア語のレベルでは到底無理でした。。。

Gio Ponti

2008 年 4 月 23 日 水曜日

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のびのびとしたドローイング。おちゃめなで色鮮やかな手紙。
人生楽しんでいる感じですね、いいですねー。家にも羽根が付いてる!?と思ったら、ちがった。天使の羽根が家の向こうに見えてるのね。。。

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Triennaleでやっていたフランスのカトラリーの会社CHRISTOFLEの展示で。今までここの高級カトラリーを特にいいと思った事はなかったのだけど、こういう感じのコラボレーションだったのか、と見直した。製品の「おおらかさ」というのは、こんなふうにして生まれるのね。なるほど、、、。

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プロセスを見る

2008 年 4 月 22 日 火曜日

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今年のサローネでとても面白かったのは、Konstantin GrcicがPLANKのためにデザインした椅子の開発の過程をTriennaleで展示していたもの。

ワイヤーネットで囲んだ工場の中のようなセットになっていて、プラスティックを混ぜて色を作る機械があったり、強度試験のための装置にその椅子が入って砂袋が載せられていたり、ヘルメットやゴーグルなんかを着けるように、という工場によくあるサインがあちこちに貼られたりして、本人も楽しんだな、これは、、という感じ。入り口横に、ちゃんとロッカーがあって作業服が掛かっているし、さりげなく消化器なんかも置かれている。

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なにより面白かったのは、紙やフォームで形を検討している原寸の模型から、実際のプラスティックでつくった試作、それがばらばらに砕けている写真など、この椅子の開発のプロセスが実物や写真でふんだんに展示されていること。プラスティックの鋳込みが途中で止まってるのは、粘度と厚みと圧力の関係で素材が端までとどかなかったんだな、、、などと腕を組んで考えてしまう失敗作が堂々と飾られている。見ていてほんとうに楽しいのです。

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偉いなー、コンスタンティン。素晴らしい。

デザイナーと工場のこんなやりとりを見るのは、若い人たちだけじゃなく、わたしにもとても勉強になる。
このプロセスを見て、自分もこの技術を使いたいと思うデザイナーが出て来るだろうし、でもこれだけ見せられたら、意地でも違ったやり方でこの技術を使いたいと思うのがデザイナーってもんです。そして、別の今までデザインの表舞台に出て来なかったような加工技術でも、共同作業をして新しい実験をする可能性がまだまだあるのかも、と思わせてくれる。

彼のHPのプロジェクトのトップ「MYTO」に、この椅子の強度実験をしてる映像が出てます。 わわわ!!びよょ〜ん!

***

出来上がった椅子が好きか嫌いか、というのはまた別問題で、これは一緒に暮らしたくなるような椅子ではないな、というのがまあ、正直なわたしの意見です。Magisから出ているChair_ONEはスタジオで使ってるけど、あれがぎりぎりかな。

今年もう一カ所、Cassinaから出ていた合板と皮の2脚の椅子、これはアイデアも仕上がりも質感も、どれをとっても完成度の高い椅子でした。こういう仕事をいちはやく見れるのが、ミラノの素晴らしいところですね。真ん中は、 新作の椅子に座ってインタビューを受けているコンスタンティンを撮ったスナップ。今年はヒゲもじゃですね。

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