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‘わたしの仕事・my project’ カテゴリーのアーカイブ

10月1日はデザインの日

2009 年 10 月 1 日 木曜日

1990年に当時の通商産業省、現在の経済産業省が制定したのだそうです。知っていました?

その「デザインの日」にちなんで、今日は久しぶりに本業のデザインについて書こうと思います。ちょうど、先週末にLondon Design Festivalの名のもと、たくさん開催された恒例のデザイン週間が終わったところです。

今年はわたしのスタジオでは「100% Design London」では「TEN-XYZ」というグループ展で鳥小屋をMARKという英国のレーベルからフロアランプを発表し、イースト・ロンドンの Rocket というギャラリーではコーヒーテーブルを展示しました。

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「TEN」は2006年にロンドン在住の友人デザイナーが10人集まり「見本市でもサステナブルを語るべきだ!」というスローガンで自主テーマ展を始め、それがその年の「ベスト・スタンド賞」を受賞したので翌年も続き、その翌年にはクラフツ・カウンシルがスポンサーになり、、というような経緯で4年目を迎えた展示です。毎年のプロジェクトやディスカッション、開発の過程などはブログ「TEN.blog」でレポートしています。

今年は東ロンドンにあるデジタル設備のラボ Metropolitan Worksがスポンサーについたので、展示のテーマは「持続可能性とデジタル・テクノロジーの融合」でした。

わたしのスタジオでは、サルベージ・ヤードで見つけた100年前の屋根瓦をラボのウォータージェット・カッターで小さく切り、パイン材をレーザーカットした壁を組み合わせた鳥小屋とえさ小屋をデザインしました。 レーザーカットする時に同時に模様も焼き付けることが出来るので、瓦の歴史を尊重したヴィクトリアン様式やジョージアン様式のファサードを持つ小屋になりました。

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英国の西端、コーンウォール州にある MARK は、発足から持続可能性と地域の産業の復興をコンセプトにした家具レーベルです。この会社のために、去年はノックダウンできる小さなテーブルを3種デザインしたのですが、今年はそれにフロアランプを足しました。

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背の高いランプですが、これもノックダウンできて細長い薄い箱におさまり、搬送時の環境負荷を減らそうと試みています。これからは、どの企業も製造や搬送のすべての過程で知恵をしぼってエネルギーの使い方を見直すことになるのだと思います。

左端のテーブルは延長コードやアダプターをしまっておくコンテナがついていて、充電用のプラグがハンドルの下からテーブル上にのぞいています。家に戻った時に携帯電話やiPod、デジタルカメラなどをテーブル上で充電するための家具です。

イーストロンドンのRocket Galleryでは「Book a Table」という企画展で、Benchmark Furnitureと共同開発したスタッキングできるコーヒーテーブル「Hexad」を発表しました。

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ムクのオーク材を組み合わせた六角形のテーブルで、組み合わせによっては細長いテーブルにしたり面積を大きくしたりできます。

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イギリス企業や友人たちとのプロジェクトはこれで一段落しました。この秋は、来年の春の見本市サローネに向けて、あちこち走り回ることになります。

紙・paper

2009 年 3 月 24 日 火曜日

お久しぶりです。

最近、どういうわけかブログをアップする時間がない、、、と思っていたら、どうも精神的なことみたいです。2年かけて手がけている公共プロ ジェクトの、メインでデザインしていた家具が使われないことになった、と告げられ1月後半からずっとへこんでいました。こういう、自分の力のおよばない挫折は気持ちの持って行き場所に困ります。

少し元気になってきたので、今日は好きなものを。

紙。

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紙は子どもの頃から好きでした。再生紙の買い物袋を母からもらって工作した、あの果物の匂いの混ざった紙の匂い、ざらっとした手触りや乾いた音。紙は、わたしにとってあの頃から、単なる素材ではなくて特別なものでした。

学生の頃は、紙やスチレンボードで住宅模型を作るのが、設計そのものよりも楽しかった気がします。設計事務所やゼネコンのデザイン室に勤めていた頃も、建築模型やスタディーモデルを作るために伊東屋や製紙会社のショールームに行くのが楽しみで、色紙の端切れを捨てられずに引き出しに集めていました。

Royal College of Artの卒業制作でも、家具のとなりに手漉きの紙に照明を組み合わせたスクリーンを展示したのでした。

プロジェクトでもよく紙を使います。上の写真はオークション・カタログを切り刻んで作ったバード・ハウス。
http://www.tnadesignstudio.co.uk/portfolio/casestudy/the_birds_bats_and_bees/

下は熱プレスすると半透明になる特殊紙「パチカ」を使った照明器具。プレスのムラが和紙のような表情になりました。
http://www.tnadesignstudio.co.uk/portfolio/casestudy/littlewoods/
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このシェードは正確にはプラスティック・シートだけれど、印刷のための皮膜が影を写し出す紙の性格を使ったもの。
http://www.tnadesignstudio.co.uk/portfolio/casestudy/twiggy_lamp/

トレーシングペーパーやコピー紙も、光と組み合せて揺らす工夫をすると、影を映し表情が出ます。
http://www.tnadesignstudio.co.uk/portfolio/casestudy/t/
http://www.tnadesignstudio.co.uk/portfolio/casestudy/aaltos_voice_2006/

家具のデザインも紙で作る縮小モデルから始まるので、いろいろなサイズの紙模型がスタジオの棚に並びます。
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紙は、ただ情報を載せて運ぶだけではなく、書籍になって思想や思い出を伝えるものですが、素材としても、情緒的なものや思考の過程、きめ細かい触感や体温のようなものを伝えてくれる媒体だと思っています。

最近よく覗きに行くブログ「of paper and things」ではたくさんの紙の作品が紹介されています。Maria IkonomopoulouChris Kennyの作品は、透け、重なり、小さな動きが想像できてとても好き。日本人Yuken Teruyaの作品は、紙袋やトイレットペーパの芯など日頃見慣れたものから繊細な世界が立ち上がっている。印刷物を立体に使った作品も面白いです。

紙にまつわる印刷物や切手、タイプフェイスなどを紹介しているこのブログ「Ace Jet 170」も近頃のお気に入りです。文字を集めている写真も楽しいし、こんなハンコにも昔から目がないのです。

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紙のことを考えはじめたきっかけは、竹尾ペーパーショウの告知でした。今年は展示会はなく、紙の未来を語る講演会なのだそうです。この時期に帰国できなくて、残念。

時間を忘れてあちこちからイメージを集め、好きなものを羅列したら、元気が出てきた気がします。刺激を受けたものをこのブログにアップするのも、元気でいる秘訣だったのかも。

I like to use paper for my projects, its characteristics - translucency for example, sounds and its fragility.

Remains of The Light

2008 年 5 月 28 日 水曜日

京都のスフェラビルで展示会を開催中です。

この搬入と仕込み、オープニングやトークのために2週間ほど帰国していました。 会場でお会いできた方、駆けつけてくださってほんとうに嬉しかったです。

今回の展示は、昨年秋の東京デザイン週間中にDesignTideで展示した照明器具「Little Woods」が商品化されたものと、さらに新作の「Glow Lamp」もプロトタイプを展示しています。木漏れ日の冬木立を散歩したときの光と影が重なる感じを照明器具にしようとした、そのきっかけのようなものをこの空間で感じでもらえると嬉しいです。

展示は6月24日までやっています。近くにお越しの際は、立ち寄ってみてください。

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オープニングのレショプションのために久しぶりに和服を着せ付けてもらい、日本人のフォーマルには着物が一番なのかも、、とその良さを改めて体験しました。ま、なんというか、年期が入って来たので露出の多いドレスなんかを晴れがましく着れなくなった事もあるけれど、日本人ですもの、伝統の衣装のほうが似合って当然なのかもしれません。これを機に、和装について少し勉強したいと思い始めたり。道のりは長そうだけど。

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2年と2月かかって

2008 年 4 月 11 日 金曜日

ミラノ・サローネが近づいてきました。
今年は3年ぶりに新作が発表になります。

ウーディネからほど近いチビダーレという街の近くの小さな家具会社を初めて訪れたのが2006年の2月だったので、 2年と2ヶ月の開発期間を経て、ようやくのお披露目です。

有名メーカーの下請けをやってきた実績ある木工所が、アジアや東欧に産地が移ってしまって地域の産業が先細りになっていくのを見かねて立ち上げたレーベルのためにデザインし、この地方の伝統の木工、スティーム曲げ加工を使いました。

スローフード運動家のお気に入りの小さなレストランで、地元のハムやワインを味わいながら若い社長がとつとつと語ってくれた地域の自然や食文化の大切さ、家族や従業員の生活を守りたいという願いをかなえるよう、しっかりと売れて欲しいと思います。

展示会の詳細はわたしのスタジオのHPのニュース欄に載せました。このHPもリニューアルして心機一転。久しぶりにミラノに行くのが楽しみな今年の春です。

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本文のおわりです。

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