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2008 年 9 月 のアーカイブ

2008 年 9 月 30 日 火曜日

気づくと9月も最終日。秋はデザインのイベント続きで、気づかないうちにどんどん深まってしまいます。ロンドンは朝晩かなり冷え込むようになり、予報では今週の後半には3度まで下がるらしい。冬がそこまで来ている。。。

毎年この時期に、友人の農場でヴィンテージ自転車のオークションが開催され、わたしはパートナーが丸一日かけて参加するのを横で見たり、ジャンブル・セールを冷やかして歩いたり、留守番で売り子をしたり、農場を散歩して木の実を集めたりする。今年はお天気もよく、紅葉を楽しみました。これが友人の経営する「The Old Bicycle Co.」のオフィス外観。

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ちょうど読んでいた本「ひとつ、村上さんでやってみるか」にはさんで、押し葉にしました。同じ木からも、いろんな色の葉が落ちる。下は野バラの実、ローズヒップ。

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これはsloeという名前の木、別名Blackthornの実で、これをジンに漬け込むと「スロージン」という香りのよいお酒になります。写真は砂糖と一緒に漬け込んで一夜明けた朝、スローの実から赤い色がじわじわ出てきている様子。クリスマス頃から飲めるらしい。

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右のジャーはこれも農場で摘んだブラックベリーとりんごのジャム。ジャーはオーブンで、フタは熱湯で消毒しないといけないし、ジャムも煮詰まるまで時間がかかってけっこう手間。 それでも、ただで収穫した果物で冬に備える作業はなかなか楽しいものです。

オート・ジャンブル

2008 年 9 月 16 日 火曜日

ロンドンから南西に2時間ほど車を走らせ、サウザンプトンの近くのBeaulieu(ビューリーと発音)という小さな街で毎年開かれる「オート・ジャンブル」というのに行ってきました。

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2,000軒の小さな屋台が芝生の丘に並ぶ様子は壮観。ごちゃごちゃと、所狭しと、ヴィンテージの車の部品や古い自転車、車やオートバイや自転車に関係するありとあらゆる物が売られています。

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前夜の雨で芝生の地面がぐずぐずなので、長靴が一番正しい履物。気合いの入った人は、こういうカートを引いて掘り出し物を探しに来る。

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飛行機のおもちゃを売る人、おもちゃの車のタイヤばっかり並べてる店。売れるのかな?

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1920年代のピクニック・セットがあって、かなり真剣に欲しかった。けど、高い割に使えそうにないのです。インテリアの飾りにしては場所をとるしなぁ、、、。ヴィンテージな自転車の部品もあちこちに。

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これはムーアの彫刻ではなく、車のボディー。思いっきり錆びてますが。さびさびのボディ部品だけ売ってる店もあり。並んでるってことは、買う人もいるのか、、。

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ハンドルの専門店と、オイル缶のスペシャリスト。トニー・クラッグの80年代の作品のインスピレーションはここから?

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出店者の多くは2日間その場でキャンプしていて、あちこちにモーバイル・キッチンがしつらえられ、美味しそうな匂いが漂っている。コンパクトで軽やかで、いいなぁ、こういう暮らしも、、、なんて思いながら、見入ってしまうのでした。

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毎年9月にある、このイベントのオフィシャルのサイトはここです。

大好きな場所

2008 年 9 月 12 日 金曜日

8月の末にAXISでフォーラムをやった時に出会ったデザイナーのひとりに「イギリスを観光するなら、外せない場所は?」と訊かれたのですが、その時に「design-hugのブログで書くから」と答えてから2週間以上経ちますね。すでに旅立ってしまったでしょうか?イギリスでもこれを読めていることを祈って。

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Kettle’s Yard。ケンブリッジの中心街から少しだけ北にあるアートギャラリーの隣に、1930年代にテート・ギャラリーのキュレーターだった夫妻の住まいとアートコレクションが残っていて、それが一般公開されています。わたしはここが大好きで、これは英国の宝だと思っています。

入り口は見逃してしまうほど素っ気ない小さなドアで、ぶら下がっているリングを引っ張ると係の人がドアを開けてくれます。 まず迎えてくれるのはカンディンスキーの版画。そして、夫妻が何十年もの年月をかけて集めたというビーチで拾った「限りなく球に近い石」たち。小さな彫刻と庭の花と、貝殻やガラス玉と一緒に明るい窓辺に飾られています。もうここで、ため息が。

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トイレと洗面台の間にベン・ニコルソンの版画。 階段下の小さな空間にピアノがあり、その上にはさりげなくぽつっと、ブランクーシ。。。

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コーンウォールの風景画家ブライアン・ピアースがたくさんコレクションされ、ロジャー・ヒルトン、バーバラ・ヘップワース、ナウム・ガボ、ヘンリー・ムーア、ルーシー・リー。

小さなコッテージ3棟を繋げて改築し、1930年代後半のモダン様式でギャラリーとライブラリーを加えた住まいに、そのコレクションと小石や植物の種、金属の破片、ヴィクトリアンのガラス器、ナヴァホの織物などが一緒に飾られている。好きな人だったら、宝探しのような訪問になると思います。

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この住まいとアートコレクションが、当時の什器そのままケンブリッジ大学に寄贈され無料で公開されているという、そのスピリットおおらかさ。インテリアを撮影したい人は3ポンドを払い入り口で許可を得ますが、「本当に3ポンドでいいんでしょうか?」といつも思います。何度行っても「帰りたくない、ここに泊まりたい。」と思う場所なのです。

Have a good journey.

眺めのいい部屋

2008 年 9 月 4 日 木曜日

一週間ほど、「グランドプリンスホテル赤坂」に滞在しました。お気に入りの東京の宿です。

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どの部屋も「角部屋」で窓が大きく眺めが良い。部屋の照明を落として夜景を楽しめます。

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飾りすぎない、素っ気ないインテリアも好み。サーリネンの椅子が似合います。廊下のドアを開けるとまず廊下があるのも好き。この距離があるから、廊下の音がベッドまで届かない。

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その廊下にはバスルームの入り口、クローゼットと並んで冷蔵庫やミニバーもある。片面は大きな鏡。必要だれど雑多なものが寝室からは見えないのは気持ちよい。どのタイプの部屋に泊まってもプランに感心します。

洗面台とバスルームも、質実剛健。たっぷり物を置けるスペースがあり、鏡に近づくことが出来て、しっかりした照明があること。これが洗面まわりの3大条件だと思うのだけど、ここはさらに、使用後に「こざっぱり」保てる素材で、気持ちよいのです。デザインホテルにありがちな「水しぶきが散ったらもう台なし」という洗面台が嫌いなので。

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エレベーターホールにある電話台、これもサーリネンかな?時代が一巡して、レトロと言うには「今」にしっくり落ち着く感じ。

この丹下健三設計の新館は1983年にオープンした建物で、ウィキペディアによると「大規模改修が行なわれず老朽化が進んでいる。地域再開発も含めて検討課題とされている。」とあるけど、、、再開発なんてしないで、この親しみやすい「赤プリ」はこのまま残して欲しいです。

ホテルマン&ウーマンが気持ちよいのもここの美点。他のプリンスホテルのようにチェックアウトで並ぶことがなく、出かける時もフロントに着くまでに誰かが来て鍵を預かってくれます。ある時は、ここのセーフティーボックスにパスポートや通帳、外貨なんかを一切合切置き忘れたのだけど(迷惑な客ですね、、)、丁寧な対応で次の宿に郵送してくれました。

「ノー・クリーニング券」も気に入っています。「今日は掃除とタオル交換は必要ないです」という紙を残しておくと、ゴミ箱だけは空にしてくれ、「館内で使える1,000円券」というのを渡されます。宿泊費の割引ですね。部屋にたっぷり置いてあるタオルを毎日替えてもらわなくてもぜんぜん平気だし、シーツも毎日替える必要ないもの。いつも「ホテルって、環境に悪い、、」と思うので、少し気が軽くなる。で、この券を持って朝食を食べに行くのです。高級レストランか料亭しか選べない朝食がとっても高いのだけが不満で、いつも「素泊まり」なので。

本文のおわりです。

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